2017/12/14 只今リデザイン&リライト作業中です

英国の都市伝説的怪人・バネ足ジャックの正体に迫る!? 漫画『黒博物館スプリンガルド』レビュー【ネタバレ無し】

明るく陽気なものも楽しいけれど、それだけじゃあ物足りない。

どうも。超ビビリのくせに怖いもの見たさ全開のSinです。

闇のロンドン、その魅力。

かの有名な“切り裂きジャック”から遡ること約50年。霧の都を騒がせた、何とも不気味な一人の男。その名は“バネ足ジャック”。

「銀色の衣装に身を包み、消防士と偽り、出てきた相手に炎を吹きかけたり、ナイフで刺したりして逃走した」
Wikipediaから引用

産業革命も進み、華々しくも混沌としたロンドンの街を縦横無尽に跳びまわり、人々をびっくりさせては高笑い。しかも、驚いた人がいたという記録はあっても、人を襲ったという記録は殆ど残っていないそうです。ほな、何でそんなことをやっとんねや! というツッコミを入れたくなるところですが、そこは紳士の国英国の美学といったところでしょうか……。


photo:theunredacted.com

そんな魅力的な怪人紳士をテーマにした漫画が、今回の課題図書『黒博物館スプリンガルド』! 『うしおととら』や『からくりサーカス』でも有名な藤田和日郎さんの作品です。

(恥ずかしながら不肖Sin、藤田さんの作品はタイトルしか存じ上げず、それどころかお名前すら曖昧なまま。“和日郎”をカズヒロと読めず、つい最近までワビロウとお呼びしていたこと、深く反省してお詫び申し上げます。)

この作品、「よくぞこの題材を漫画にしてくださいました!」と叫びたくなるような、まさに妄想ロンドナーにうってつけの逸品! バネ足ジャックの謎からロンドンの闇の部分をとても魅力的に描いてくださっていて、ページをめくるたびにその深く暗い世界観に引き込まれていきます。さすが人気作家さんというべきか、ストーリーもとても熱く、漫画大好きなMizもその漫画愛を絶賛していました。薦めた甲斐があったぜ!

続編となるのは『黒博物館ゴースト アンド レディ』。こちらの主役は、ロンドンはドルーリー・レーン劇場に夜な夜な観劇に現れるという謎の灰色の幽霊、グレイさん! 物語はその劇場から始まり、“戦場の天使”と呼ばれたフローレンス・ナイチンゲールちゃんと一緒にクリミア戦争を壮絶に駆け抜けます。こちらはシェイクスピア作品の引用もたくさん使われていて、お芝居好きな方にもオススメです!

因みにタイトルにもなっている黒博物館。どうやら類似のコレクションは実在するようです! ……とはいえ、それはスコットランド・ヤードことロンドン警視庁の中。実際に犯罪に使われたリアルな証拠品で、当然ながら一般公開はされていない模様。2015年に一度、ロンドン博物館で一部を公開する特別展が開かれていたとか。怖いけど、見たかったー!

Mizがこの作品を気に入ってくれてすっかりご満悦、次の課題図書をあれこれ模索するSinでした!

黒博物館 スプリンガルド (モーニング KC)
藤田 和日郎
講談社 (2007-09-21)
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