妄想ロンドン会議

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Podcast 第49回を文字起こし:【ネタバレ】NTL『橋からの眺め』レビュー(2)

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この記事は、Miz & SinのPodcast「妄想ロンドン会議」の気ままなおしゃべりの中から、特にアクセスの多かった回をテキストで読めるように文字起こししたものです。ある時は激しく・ある時はゆるくマイペースに語られる、さすらいの女子二人組による本音トークを、収録時の雰囲気そのままにお届けします。
Podcast 第49回を文字起こし:【ネタバレ】NTL『橋からの眺め』レビュー(2)

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キーワードは「違和感」

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Sin 違和感すごかったね、あの靴の。

Miz いや、それも気持ち悪かった。「みんな裸足やなー」って思って観てて、その幸せな3人のワンシーンがあって。で、ロドルフォとマルコがやって来ましたってなって、「いらっしゃい」って。ま、初めはね、ウェルカムモードで「よく来たね」って対応してたら、ふっと姪っ子がいなくなって。で、次ふっと現れたら、「なんか履いてるー」と思って。

Sin 黒い、なんてことないハイヒールやねんけどね。

Miz めっちゃ気持ち悪かった。「こわー!」って思って。「あ、こいつ女に目覚めよった」みたいな。

Sin なんか、ターゲット決めたぞってなったよね。

Miz その、恋に落ちたなっていうのが分かる。

Sin 恋に落ちたなっていうか狙い定めたなって。

Miz 狙い定めた(笑)。そうやね。っていうのがね、すっげぇなと思いましたね。で、しかもその次の日かな、キャサリンのトップスが色鮮やかに変わってたの。

Sin あれねー。だからキャサリンのトップス、3パターンあったわけか。

Miz ありました。謂わゆるミニスカートに花柄トップスっていうのが。あの、基本的に他の人たちは衣装1着。

Sin で、色彩はブルーグレイというか。

Miz モノトーン。そんな中で服を着替えまくるというかチェンジしていくのがキャサリン。最初は淡い、ちょっとパステル調の、どっちかというとそのブルーグレイ寄りの花柄。

Sin ちょっと色味があるかなー、くらいの。

Miz ボタニカル柄のカットソー。で、キャサリンはロドルフォに狙い定めるわけなんですけど、その彼がやってきた次の日なのか何日か後なのか、鮮やかな花柄に変わってるんですよね。

Sin すごい鮮やかやった。

Miz びっくりした! 私、目がおかしなったんかなって(笑)。最初は分からんかって。

Sin なんか一気に女が花開いた……感じなんやろうね、たぶんあれね。

Miz そういうことやと思うんやけども。「おぉ、鮮やかになった」って。

Sin ね。

Miz そうかと思えば、そのキャサリンとロドルフォは愛を育んでいくわけですよね。で、それを良しとしないエディ。エディとキャサリンの間にどんどん亀裂と言いますか、距離と言いますか。で、ラストにね、完全にキャサリンが「もう無理、エディ無理!」ってなってしまって。そうなったことを表すかのように、急にモノトーンの服に変わってるんだよね。

Sin うん。

Miz 一番最後のシーンね。もう「ロドルフォと一緒に結婚します」ってなって、もう「エディ知らん!」って。

Sin でもどっちなんやろう。エディに興味をなくしたからモノクロになったのか、女になったから色褪せてしまったのか。

Miz キャサリンが?

Sin 人のものになったからっていうことで、一人の女になって、どちらかというと……あの……ロザムンド?

Miz ロドルフォ?

Sin ビアトリス!

Miz (笑)。全然違う。

Sin そのビアトリスの方に一歩近付いたことで色彩がなくなったのか、どっちなんやろなーって思った。

Miz あー。そういうことか。だから、客観的な見え方ってこと? キャサリンの中の気持ちが表れてるんじゃなくて。

Sin なんというか、その、ロドルフォのものになったっていう。

Miz あー、そういうことか。お歯黒塗ったよ的な。

Sin そうそうそうそう! それそれ。

Miz (笑)。そんなに共感してもらえると思わんかった。

Sin 他にいい例えが思い付かんくってさ。振袖が着れなくなる、とかね。

Miz あぁ、留袖になる、みたいな(笑)。これで合ってんのかなぁ。

Sin 分からへん(笑)。

Miz あー、なるほどね。そうかそうか。

Sin っていう見方もできんことはない。なんか2階に引っ越した時に……。

Miz 3階!(笑)。

Sin ほんまや……3階や。

Miz ごめんごめん、3階。

Sin 3階に引っ越した朝に黒くなってたから。

Miz なってたなってた。なるほどね。

Sin なんかそういう象徴的なもので、なんじゃこりゃって、どういうことやねんって考えさせるのが、このホーヴェさんはね。

Miz ホーヴェ。いやだから、イヴォだって。

Sin イヴォはね、すごいなって。ちょいちょいさ、視覚的にもシンメを使ってきて。対称で見せてきてたりとか。なんか意味分からへんねんけど、弁護士さんがいきなり鏡面のようにマーク・ストロングさんと対の動きをする。

Miz そう。なんか同時に腕捲りをする。

Sin で、同じ格好でしばらく対称の絵を見せてたりとか。冒頭のシャワーシーンもしばらく対称やったんよね。

Miz あれ不思議やったね。

Sin なんやろう? それの解釈がうまいこといかんくて。「あなたの中にもエディ的な考えがあるよね、みんな一緒だよね」っていう表現なのか、もっと全然深い意味があるのか分かんないけど、それが一層不気味さを増していくっていう。

Miz そうそう。でもその対称にっていうのと関連あるかどうか分からないけど。弁護士さんが、最初はビシッと全身もちろんスーツ着てて、靴ももちろん履いてて、全員裸足の中で唯一靴履いてるキャラクターやったのが、靴を脱いでジャケットを脱いで、ネクタイ外して、最終的には腕捲りしてっていう風にどんどん脱いでいってたじゃない。

Sin うん。

Miz で、脱いでいけばいくほど、表面的にはエディは口にしてるわけじゃないけれども、どんどんエディの中の感情だったりとかっていうのが丸裸になっていってるみたいな、そういうのも表してるのかなって。ま、エディだけじゃなくて他の人たちも。っていうのもちょっと感じた。

Sin 全員がちょっと赤裸々な状態になっていく、っていうことね。なんか剥き出しな。

Miz うんうん。

Sin あー、そうかもねー。それにどんどん取り込まれていっちゃう弁護士さんも。

Miz そう、弁護士さん自身もね、取り込まれていっちゃって。

Sin だいぶね。あぁ、そういうこと、かなー。

Miz 分かんないねど。でもこれ不思議なことに、あれはこういう意味やったんかなって私たちとか今喋ってるけど、決してそれが観ている時にノイズにならないというか。

Sin そうそう。不思議な気はするけど。

Miz 観てる時はさらっと観てるんだよね。でも、後々思い返したら、「あれこういうことやったんかな」っていうのを無意識下に感じながら観てるので、気持ち悪かったりとか。

Sin なんかね、映画館出た後にすごい引っ掛かりが残ってるっていう。

Miz 違和感。

Sin 「あれ何やったんやろ、これ何やったんやろ」「あそこも、えーちょっと待ってよー」みたいなのがすごいいっぱいあって。それもだから『夜中に犬に起こった奇妙な事件』と正反対やなって思って。

Miz そうやね。

Sin あれは本当に気持ちよく。

Miz そう、ストレート。

Sin そういう引っ掛かりを一切ストレスなく観させてくれるし、引っ掛かってたものは全て解決してくれるけど。

Miz 答えが「これですよ」って明確に出してくれてたからね。今回のはなかったねー。だからイヴォに聞きたいもん、「ここってこういう意味やったん?」とか。

Sin 「あれ、何の意味よ?」「今、何考えてあれしたん?」って。

Miz まぁでも、往々にしてあることなんですけど、演出家にとってね。質問してみたら「別に何も意味ないけど」って言われること結構あるんだよね(笑)。

Sin あと、「その後の段取りのために脱いどかなあかんやんか」って。

演出家・イヴォに物申す!

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Miz そういう意味では今回、そのイヴォの細やかすぎる演出が仇となって、ノイズとなって「何やねん!」ってちょっとムカついた点っていうのが2個ある。

Sin はい。聞いとこ。

Miz 舞台セットにおいて。

Sin 1個は見当つくわ。

Miz 見当ついた? しんちゃんも気になってた? え、どっちやろ。

Sin 分からへん。もう言っちゃえ。

Miz 排水溝。

Sin あれなー。

Miz 真っ白の舞台なんですよね、床面が。その真っ白な床面に、あれ何って言ったらいいのかな、直径10㎝大くらいの。

Sin 普通のマンションとかによくある排水溝。

Miz お風呂の排水溝みたいなんがありまして。「これ何やろう?」って。あのね、細やかな演出をされる方なんです、そういった靴を履いたとか脱いだとか、服がちょっと変わったとか。その細やかさのレベルでいくと、あの排水溝が意味なくあるわけがない、と思って。「あれ何やろ?」ってずーっと気になってた。

Sin うん。

Miz もう1個気になってたこと。三方囲み舞台で、囲んでるところにはベンチがあるって言いましたけど、まぁ長椅子がずーっと続いてます。で、その長椅子の、なんて言うんですかね、下っ側。長椅子はだいたい膝くらいの高さで、その椅子の下部分って言ったらいいの?
壁面?

Sin 側面。

Miz それがね、アクリル板で覆われてたんです。で、チラチラ見てたら、椅子の側面にみんなの足とかがね、反射してたりとかして。

Sin 映り込みしてたよね。

Miz 「これ何の効果かな」ってずっと思ってて。意味あんのかなって。最初、映ってたから鏡かと思って。でも違うなって。「あ、アクリル板か」「これ何やろう」って。私、この排水溝とアクリル板の事は頭の片隅にずーっとあって。「何かなー、これ」「どういう意味かな」「どういう意図でこれを置いてるのかな」「これから何かに使われるのかな」ってずーっと待ってたら。ま、使われましたね。っていうか終演後に使われるんです、あの二つ。

Sin そう。

Miz まず排水溝。ラストね、ご覧になった皆さんはご存知の通り。

Sin 大量の血糊がね。

Miz そうです。エディさんがマルコに殺される、そのシーンでもう大量の血糊がドッバー上から降ってきます。「あ、排水溝! この後掃除するんだね」って。

Sin なんなら芝居中からずーっとだりだり流れ込んでたからね。ってちょっと待って。忘れないで、冒頭部分のシャワーでも使われてるから。

Miz あ、そうやった。シャワーシーンでも水流れてたね。で、ずっと拭いてたね。そうやね、思い出した。そんなこともありました。で、きっと掃除するにあたってね、やっぱ縁があったほうが。

Sin うん。あとお客様を守るためにね。

Miz 血糊がドバーッと飛んだりね、しないために。

Sin ちょっと重くて粘度のある液体とはいえ、跳ね返りがあるので。

Miz っていうことで、壁は欲しいと。何らかの縁が欲しい。「でも縁立てちゃうと、見えなくなっちゃう」「じゃ、アクリルじゃね?」みたいな。「えー!
その流れー?」っていう。

Sin まぁまぁ、ファッショナブルな……。

Miz そうや。私みたいに「この反射に何か意味があるのかな」とか見てたりとか、まぁそういう意味を後付けでつけてもいいかな、くらいの。ここで思い出されるのがね、冒頭の、本編始まる前のセットのデザイナーさんのインタビューなんですけど、「シンプルな舞台なんだが、とても難しかった」。「これかい!」って(笑)。

Sin そら難しわ。あの演出やるのは難しいわ。しかも、常設の舞台にちょっと上げてる、その排水溝の機構を付けるためにさらに上げてるはずなので。

Miz 高さをね。

Sin ってなったらね、どうやってお客さんの視界を遮らないようにっていう苦肉の策なんじゃないかな。

Miz それがね、ちょっと物申したい二点っていう。ノイズ。

「あんな怖い椅子、見たことある?」

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Sin あ、じゃあプラスしてもう一個。椅子?

Miz あ、椅子。

Sin 木の椅子。

Miz あー。なになに、木の椅子の何?

Sin あれ……あの子の質感はさ……。

Miz (笑)。木の質感ね。違和感抱いた?

Sin あの木の違和感は、どうにかならへんかったんかな……。あれが違和感として入ってくるのが正解なのか……どうなんやろう。

Miz でも私、デザインまでは思い至らんかったけど、椅子のシーンに関しては「生涯見た椅子の中で最も不気味だった椅子で賞」っていうのを差し上げたい。

Sin (笑)。そう、そうね。不気味ね。

Miz あんな怖い椅子、見たことある?

Sin 無言で弁護士が差し出す椅子。

Miz そう。まぁ私、今回のね、イヴォの演出術において、椅子に至るまでの、マルコが椅子を高々と掲げるまでに至った、5人の何てことはない会話、一連のあのシーンが彼の真骨頂やなと思って。

Sin 全員が何てことない表情を取り繕うっていう緊張感ね。

Miz で、しかも謎の間(ま)とか。

Sin あの間、すごいと思う!

Miz あれ怖かったわー。あれ、でも私、後で知ったんですけど、あれ食事シーンなんだね。

Sin ……えぇー。

Miz だから台本上では、あれは夕食になるのかな? で、みんなで食卓を囲んで会話をしているシーンなんだって。

Sin 誰ももの食っとらへんかったぞ。

Miz 因みにこのお芝居において身に付ける服とか以外で出てきてた小道具はたった二つで、椅子と葉巻のみ。小道具は他に一切なかった。

Sin 渡す素振りとかも一切排除してたんよね。だから、ある体(てい)でってことすらしてない。

Miz してないしてない。だからエア小道具は一切出てこなかった。

Sin パントマイムはしてない。

Miz うん。それでいうと、たびたび例に出して申し訳ないですけど、『犬』はパントマイムしまくりの。

Sin そうだね。「ピンポーン」とかやってたね、空中で。出してくるものもいっぱいあったし。やけど、今回は一切排除。例外が二つ。

Miz 椅子と葉巻。ま、葉巻を身に付けるものとして捉えるのかどうか分からないけど。

Sin そうね。

Miz まぁ身に付けると考えたら、あとはほんまに椅子だけ。あの椅子は出す。出したんだね。だから余計にちょっと気持ち悪かったんかな。

Sin そうかもね。

食卓シーンから食事を取り除いた時に浮き彫りになったものとは?

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Miz また出てき方が半端なかったからね。ま、その前の会話のシーンから話していい?

Sin はいはい。もちろんですよ。

Miz あの会話のシーンがね、まぁ食卓を囲んでの会話だったって言いましたけど。本来、ああいうセットでさ、あのシーンを演出しようと思ったら、ま、食べてたりとかそういうマイムを。

Sin フォークを動かすフリをする、口に運ぶ真似をする。

Miz それで「あー、夕食のシーンなんだな」って分からせるシグナルを演出上に入れ込むと思うんだけども、イヴォはそれを一切しなかったんだよね。

Sin 食事ということは全く気付かなかった。ただ、なんかみんなが「そこに座るんや」っていう位置を不思議にキープしてるなってことしか分からんかった。

Miz そう。ベンチの上に座るものもいれば、端っこのとこの。

Sin ドアの入り口のとこに蹲ってる人もいて。

Miz そこから動かない。あの一定の距離感を保ったまま動かず、なんでもない会話をするんだよね。

Sin なんか「魚捕れる?」とか。

Miz そうそう。

Sin 「魚食べた?」とか、そんなんやったよね。

Miz 「オレンジは木になるんだよ」みたいな。

Sin なんの話やねん! でも、あの感覚分かるよね。気になりすぎてて上の空やけど、話してるフリだけしなきゃいけない、みたいな。で、誰かが火蓋切るの待ってる、あの妙な嫌な緊張感。

Miz そうやねん。

Sin それが妙な距離感でずっといるから、気持ち悪くて。吐きそうなるねん、こんなん。

Miz ただ、これまた思いを馳せるわけですよ。「スタンダード版ってどう演出されてたんかな」って思ってね。

Sin うん。

Miz その、食卓のシーンって聞いた時に。「あぁ!」って思ったんよね。ご飯食べながらあの会話って、「あー、あるある」って。

Sin あー、そうねー。魚に連想したりとかするもんね。

Miz ご飯食べながら、なんでもない話をこっちでしたりあっちでしたり、みたいな。で、「あんなに緊迫したシーンじゃなかったのかしら」って思ったんだよね。

Sin ……食べるという行為が間を埋めるものとして作用する、と考えれば、もうちょっと。

Miz うん。

Sin いや、あの緊迫感というか。誰かが何かを言い出したらこの関係性が終わってしまうっていう緊張感は絶対あると思うねんけど、もうちょっと間が埋まるよね。

Miz そうそう。間が持たないんだよね。

Sin なんか、食事シーンやったって聞いて思い出したのは、『家族ゲーム』。

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Miz あー! ユウサク・マツダの。

Sin う……ん、ユウサク・マツダの。なんか人が変わったな(笑)。

Miz ユウサク・マツダでしょ?(笑)

Sin ジュウゾウ・イタミ。あのシーン……。

Miz ジュウゾウ・イタミ?

Sin 出てたよね?

Miz あ、出てた出てた。

Sin サオリ・ユキとね。

Miz (笑)。もういいよ、普通に言って。

Sin あのシーンもさ、食事を一方方向に向かってひたすらやってるっていうさ。

Miz あぁ、そうね。

Sin 不気味な緊張感があったやん。

Miz あったあった。

Sin あんな印象なんかなーって思ったん。

Miz 私は逆に、一切緊張とかじゃないのかなって思ってん。次のシーンに繋ぐための、よくある。

Sin 弛緩のためのシーンってこと?

Miz 緩ますっていうよりか、何かが次に起こるから、そのための常(じょう)のシーンかな、と。

Sin 一旦リセットする感じのね。あー、なるほどね。

Miz かなって思って。

Sin あぁ。じゃあイヴォすげぇぞ。

Miz そうやねん、と思って。でもごめんね! 残念ながら私たちスタンダード版を観てない。これ観なあかんなー! 映画とかでもあるよね?

Sin あったと思う。

Miz だからちょっと観ようと思って。

Sin 理解したい。

Miz でしょでしょ。っていうか戯曲を読みたい。

Sin この戯曲を理解したいし、イヴォを理解したい。

Miz したい。だから『るつぼ』も超観たいんだよねー。

Sin そう!

Miz だから、私が言ったみたいななんでもない、起承転結の「転」に向かうためのただの「承」のシーンだったとしたら、すっげぇなと思って。

Sin それはすごいね。

Miz と思って。勝手なね、勝手な解釈ですけど。でも、そうあって欲しいなーって思って。その流れからの……。あれ、ボクシングのシーンってそこやった?
椅子の前にボクシングした?

Sin 椅子の前やと思う。

Miz 前か。それで椅子が出てきたんか。

Sin じゃないと、あの人が怖いからそんなことできへん。

Miz そうやな。で、まぁ椅子が出てきたわけですけど、スタンダード版ではあの椅子はどういう状態で。っていうか椅子は出てきたのかと。でもきっと「椅子を持ち上げてみろ、できるか」っていう風に言ってたから、脚本にはあるんだろうね。

Sin ある、はず。

 (※「椅子のシーン」、他のバージョンでも出てきてました!)

椅子が意味するものとは?

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Miz いや、あんなね、なんでもない不気味な、緊迫したシーンが続いて。で、ちょっと卑怯なボクシングのシーンがあって。卑怯じゃん。子供か、みたいな。

Sin 小物っぷりやったなぁ。

Miz エディね。で、そのあとにさ、椅子が高々と登場してさ。ね、文字通り、弁護士さんが高々と。「なんやねんお前、黒子か!」みたいな(笑)。

Sin トロフィーみたいな。

Miz そうそう。それでさぁ、マルコがね、卑怯な方法でロドルフォのお腹をボンってパンチしたエディに言うわけだよね。ロドルフォとしては仲良くなりたいから、エディの誘いに乗ってね、「ボクシングやってみないか、教えてやるよ」って言われて、「あぁ、じゃあ」みたいなのでやってて、でもまんまとエディの小物感たっぷりのパンチを食らってしまう。それを見ていたマルコが、何かを決意するんだよね。

Sin あれね。

Miz あれ。で、椅子がふわぁーっと登場して、マルコがさ、エディにさ、「この椅子、持ち上げることができるか……」って言うんだよねー!

Sin なんのホラーや(笑)。

Miz 「なにこれー!」と思って(笑)。

Sin 怖いわー。でもさ、意味分からへんやん。

Miz 分からん。

Sin 「え? 持ち上げれる……。え? 無理?」みたいな。

Miz でもあれすごかったよ。あの時にさ、あのエディが面食らってさ、「ぇえ?」みたいな。「うん、でき……ると思うよ?」って。

Sin (笑)。

Miz さっきまでさ、ちょっともう自分のペースで我が意を得たりの流れに持って行っててさ。しかもマルコとロドルフォのこと上から目線でちょっとバカにしてたりもして。やのに、マルコにそんな風に椅子を差し出されて、ちょっと意味が分からなくて、エディも意味分かんなくて戸惑ってるって感じやったよね。

Sin うん。

Miz で、しかも「持ち上げることができるか、この足一本だけで……」って言われてさ。あれねー。想像したよね、「私もできるかな」って。めっちゃ想像したけど、できんかった。あれ、無理!

Sin 絶対できへんと思う!

Miz 無理やったよね。

Sin 「そう言われてみれば、これ無理ですわ」って。

Miz ほら、よくあるさ、壁に頭と背中と腰とぴったりくっつけて……。ちゃうわ、肩と、頭とくっつけて、手上げれるか、みたいな。なかった?

Sin そのまま座れるか、とかそんなやつやんね?

Miz そう。あんな感じで。

Sin ハナから無理ゲーってやつね。

Miz 「はぁっ、で、できへん!」ていう風に私も思いながら観てて、もちろんエディもできなかったわけだけど。「あ、む……難しいな、これ。バ、バランスの問題かな?」みたいに(笑)。

Sin 「あれぇ、おかしいなぁ?」って。

Miz 「できないな。あはは」みたいな。そしたらさ、マルコが徐ろに「エディ、どけ」って。「俺は、でーきーるぅー!」って、こう高々とね。

Sin まあまあいっぱいいっぱいやったけどな。

Miz プルプルプルってなりながら。

Sin でも持ち上げた瞬間にさ、あんなに誇らしげな人見たことないってくらいさ、輝いてたやん。でもそれが、晴れやかさが一切なくて、より一層不気味なんだよね。

Miz そうなんだよ。

Sin 怖い怖い。

Miz え、しんちゃんはあのシーンをどう解釈した?

Sin え?

Miz あの、椅子を持ち上げた時のマルコの気持ち。彼は何を思ってエディに「椅子を持ち上げてみろ」って言ったか。

Sin 「お前、いい気になってるなよ」って。「力あるの、自分だけやと思ってんちゃう?」

Miz あ、そういうね。

Sin 「俺、まぁまぁ腕力あるぞ」っていう誇示。威嚇?

Miz なるほどね。

Sin やと思った。

Miz 私はね、まぁ「椅子を持ち上げてみろ」って言って、持ち上がらんくって、っていうところは私もエディと一緒で、「何がしたいんやろう」って思ってんけど。エディが椅子を持ち上げられへんかったやんか。で、マルコは上げれたやんか。「よし、決めた」って何かを決意したんかなと思った。

Sin 「あ、俺はこいつには勝ってる」って?

Miz 勝ってるか、何やろ。たぶん、「この人が持ち上げれたら、やらない。持ち上げられんかったら、やる。自分が持ち上げられても、やる」みたいな。なんか、分からんねん。何をかも分からんねんけど、なんか決意したんかなと思って。

Sin あぁ。

Miz で、持ち上げれたやん、自分は。分からん。前からよくやっとったんか、なんか全然よく分からんけど、あのタイミングで、あの場でエディが持ち上げられなくて自分が持ち上げたっていう。で、何かを決意したんかなって勝手に思った。

Sin なるほどねー。なんか私、まだそこまでマルコの気持ちが募ってない気がしてて。

Miz あぁ。

Sin まだ、「お前調子乗って、弟イジメてくれてんちゃうぞ」くらいかな、と思っててん。

Miz そうかそうか。

Sin まぁ何にしろ、あんな力の誇示の仕方で不気味なことはないけどね。

Miz なんかその、血が降ってくるシーンとか視覚的に、ま、新しくはないけど印象的なシーンって言うのはたくさんあったけれども、演出家イヴォさんの一番の魅力の片鱗を感じたのが、食卓のシーンからの椅子のシーンやったなっていう、そういう感想。

Sin シンプルなことしかやってないのにあんなに気持ち悪いって。別にさ、恐ろしい画像が出てくるわけでも一切ないのに「気持ちわりー、助けてー!」って(笑)。

Miz そうやねん。最後血みどろになってエディが死んで、みんなが血に塗れてるシーンよりも、あの椅子のシーンのほうが私は怖かった。

Sin なんかね、血のシーン清々しかった。「終わったー!」って。

Miz そうやな。血のシーンちょっとやりすぎちゃうかなって、思ったりも、しつつ。でもあそこまでやらんとあれかな。

Sin 気持ち悪くて帰れへんのちゃうかな。カタルシスがある意味ないと。

Miz そうかそうか、それはそうやんなー。

Sin で、血に濡れるマーク・ストロングが格好良いっていう。

Miz それは格好良いね。

イヴォ・ヴァン・ホーヴェの他の作品が観たい!

Ivo van Hove, Belgisch theaterregisseur  Photo:Michiel Hendryckx

Ivo van Hove, Belgisch theaterregisseur Photo:Michiel Hendryckx

Sin でもさぁ、これイヴォ・ヴァン・ホーヴェの他の作品観たいね。

Miz 観たい。

Sin 今からブロードウェイ行くか!

Miz 今やってるの?

Sin やってるね。6月までやってる。

   (※ 間違ってました。正しくは2016年7月17日まで、NYのWalter Kerr Theatreで上演中です。)

Sin すごいメンバーだよ。ベン・ウィショーさんにキアラン・ハインズさんに、シアーシャ・ローナンちゃんが出てるんだよ。『るつぼ』。

Miz ……あらそう。

Sin 今ブロードウェイ行ったら観れるよ。

Miz そうですか……。チケット取れんでしょ。

Sin まぁすごい人気やわな。

Miz 当日券? 嫌やわ、ブロードウェイまで行ってさ。

Sin 「観れませんでしたー!」って帰ってくんねんで。

Miz 当日券(笑)。でも『るつぼ』やってくれへんかなぁ。来年のNTL。

Sin ラインナップに入ってた?

Miz いや、そんなんまだ出てないけど、でもやってくれそう。なんかさ、送ろうよメール。ほら、今回もさ、NTLの字幕事件っていうのがあったじゃない。

Sin いや、だからライブラリーにあれば。

Miz あ、そういうことか。本家のね。

Sin ナショナルシアターのラインナップに入ってない作品は無理だから。でも、イヴォ・ヴァン・ホーヴェさん、……また適当なこと言うかもしれへんけど、アンドリュー・ガーフィールドくんとロンドンでまた何かやるんじゃないかな。

Miz アンドリューのやつってイヴォ・ヴァン・ホーテンさん……あれ、ちゃう(笑)。

Sin ちょっと美味しそうになった!

Miz ココアや、それ(笑)。

Sin (笑)。それ絶対言ったらあかんやつって、ずっと我慢してたのに!

Miz (笑)。

Sin あれ、違ったっけ。今ちょっと、ふっと過ってんけど。

Miz あー、そう。そうなんですか。

Sin え、嘘ついてたらごめんなさい。

Miz いやいやいや。……イヴォ・ヴァン・ホーヴェさん。

Sin いや、そうやで。私もう覚えたで。

Miz あかんなぁ、ちょっと難しいな(笑)

人肌が映える、黒い壁。

ntlive.nationaltheatre.org.uk

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Miz じゃあイヴォにもう一個。私、さっき舞台セットに対してちょっとケチつけたけど。これは良かったって思ったところを言っていいですか?

Sin おぉ。

Miz あの、三方囲みの、囲まれてない出捌け口の穴のある黒い壁があるところ。まぁよくあるセットと言いますか。黒い壁があって、私たち的に言うと「ラーメンズ的」っていう風に。

Sin ラーメンズで見たことあるやつ。

Miz ラーメンズでしかなかったですね。もぅこれ分かる人も何人おるかな(笑)。なんですけども、あの黒い壁がすごい生かされた瞬間っていうのがあったなと思って、それは12月23日のことなんですけど。ロドルフォくんとキャサリンが初めて二人が、家に誰もいなくてたった二人きりになって。で、ちょっと……。

Sin 野獣と化した瞬間ね。

Miz 野獣と化したね。あの、二人がベッドイン的な、そういうシーンがあったじゃないですか。

Sin はい。

Miz いきなりバーって服脱いで。

Sin すごい唐突やったけどね。半裸になりはったやつね。

Miz そうそう。それを、黒い壁をバックにして、で、上半身とミニスカートから伸びる脚がその黒い壁に映えて、すごい絵画的っていう風に思ったのよ。

Sin あー、そうやね。「人の肌って映えるのね」って思うよね。

Miz 映えるわー。その黒い壁が、壁としても見えるし、ベッド的な何かに見えるし、床的な何かにも見えるし。あ、すごいな、と思って。あれ本当に5秒くらいしかなかったと思うんだけども。すぐにエディがやってきたからね。

Sin たぶん一瞬やったよね。

Miz 一瞬やった。

Sin でもなんか、とても濃密な時間に感じるよね。

Miz そうそう。で、しかも映画と違って、舞台上でああいうシーンを表現するのってすごく難しくて。不必要に生々しく感じてしまうところがあったりとかして。結構気を使う。

Sin 見せるためのシーンになるんだよね、あれ。

Miz やのに、あれは私、本当すごく良かったなと思って。ほんの何秒かのシーン。ちょっとね、感動しました。あの壁が使われたの、あの一瞬だけやったけど。

Sin そうやね。あとはもう、ドアの壁として。

Miz そう。あとはもう、何もないものとしての空間。

注目! イヴォの新作は、アンドリュー・ガーフィールド主演『The Threepenny Opera(三文オペラ)』

Andrew Garfield  出典:timeout.com

Andrew Garfield 出典:timeout.com

Sin ……。

Miz ……探しきれた? 何なに? 読むの、私が?(笑)

Sin アンドリュー・ガーフィールドさん。

Miz 「シアターニュース。アンドリュー・ガーフィールドが帰ってくる、ナショナルシアターに。」あ、今ちょっとこれ、英文を読んでるので(笑)。

Sin 渡して、訳してもらいます。

Miz 「ハリウッドスターがナショナルシアターのニューシーズン、を演じる」と。あぁ、「新しいイヴォ・ヴァン・ホーヴェのプロダクション、ニューヴァージョン『The Threepenny Opera』」。

Sin 『三文オペラ』かな。

Miz ああ! ほんまや、スリーペニーオペラや! そうだね。へぇー!

Sin っていう発表が、2月くらいにあったので。

Miz 2月3日の『What’s on Stage』の記事でございますけども。

Sin まだ詳細出てないかと思う。まだ探しきれてないのですが、なんかそういうのも、あるよ?

Miz 本当だねぇ。

Sin これも要注目なんじゃないの?

Miz え、ちょっと待ってや。ロリー・キニア、これは何?

Sin それはね、たぶん今年やるの。

Miz ちゃうわ(笑)。ちゃうやつやった。

Sin 『The Threepenny Opera』、今年6月とかかな? にやられるので。

Miz 5月、5月。

Sin でもそれの新しいヴァージョンが、アンドリュー・ガーフィールドさんでやるんじゃないかなっていう。

Miz へぇー。

Sin ね、大活躍だよ、イヴォ・ヴァン・ホーヴェ。覚えた。

Miz イヴォ・ヴァン・ホーヴェね。イヴォね。覚えたよ。「揖保の糸」って覚えた。

Sin それまた絶対間違いの元やから。

Miz いいじゃんかよ!

Sin 素麺ココアになっちゃうから。

Miz そうかなぁ。ま、彼ですね、1958年生まれの。

Sin 素敵なおじさまだったね。

最後に、もいっちょイヴォ・ヴァン・ホーヴェ!

Miz おじさま、ダンディなおじさまですね。で、トネールフループ・アムステルダムという、何、劇場なのかな、の芸術監督をされてます。

   (※トネールフループ・アムステルダムは劇場ではなく、オランダ最大のレパートリー方式の劇団の名前でした。イヴォさんは2001年に芸術監督に就任されています。アムステルダム市立劇場を中心に活動中。日本では2009年6月に『Shizuoka春の芸術祭2009』において『じゃじゃ馬馴らし』を上演されました。)

Sin オペラとかも演出されてるんだよね?

Miz そう。で、私はもう全然興味がなかった頃なので知らなかったですけども、日本にも来日公演されてて。

Sin あ、そうなの?

Miz 『じゃじゃ馬馴らし』で、ちょっといつかっていうのはチェックしきれてないんですけど、来られてたみたいです。この、彼の率いる、これかな、トネールフループ・アムステルダムかな。

Sin 見逃したぜー。

Miz まぁね、こっちではやってないやろうから。そういう、大注目の。

Sin だね。ちょっと、もっともっと作品観たくなってしまいました。

Miz 観たくなりました。本当に、この人のオリジナル作品も観てみたいし、古典の新解釈ヴァージョンももちろん観てみたいし。

Sin うん。

Miz かつ、一番良かったなと思ったところは、演出が邪魔してないところ。

Sin あの、見方によっては「何を演出したんやろ」って思う人もいると思う。

Miz そうやねんそうやねん。『犬』の演出は分かりやすいよね、「演出です」っていうね。

Sin ま、パフォーマンスが主になると、それは絶対見えてくるんやけど。演出家がやるか振付家がやるかっていう差だけになってくる。っていうそういうことは一切なくって。「これさ、役者に手叩いて、はいどうぞっつっても出来るんちゃうん?」って思わせるけど、絶対あれ無理ですわ。

Miz あの食卓のシーン、何回練習したやろうって。ものすごい練習してるよ。

Sin 間、たぶん決まってると思う。

Miz いやぁ、ほんまね、素晴らしい。あれを引き出すことができるのが、すごい。

Sin とても斬新やし、丁寧な演出家さんだね。

Miz 丁寧! 見た目の絵ではなくて、自分が頭に描いている登場人物、キャラクターの心の移り変わりとか、この場でこのキャラクターたちがどういう気持ちを共有しているのか、っていうのを、その演出家さんイヴォの中で考えたのを、役者にアウトプットするのがうまいんだと思う。

Sin 共有させる力もすごいと思うし、そのイメージの力っていうのもすごい。たぶん導く力かもしんないんだけど。そこに向かってちゃんと人を引き寄せられる。で、そのイメージが魅力的じゃないとそれって絶対、「そんなん嫌じゃん」って言っちゃうけど。

Miz そうそう。あれはやっぱり、役者の中にちょっとでも疑問を持たせてしまったら、「え、なんでここでこんなことをするんだろう」って役者が疑問に思っちゃったら繋がんなくなっちゃうから。

Sin うん。

Miz でもねー、きっとあれは。ま、もちろん疑問が生まれる瞬間もあると思うけど、それが生まれたら生まれた時にちゃんと一個一個解消していくっていう細かい細かい作業を繰り返さないと、ああはならない。

Sin 適当に「なんか見た目でその辺」とかっていうのではなく、「俺がここに、今このタイミングで座る意味」っていうのが全部あるって。

Miz 全部ある。

Sin それをちゃんと共有させる力ってすごいなて思うし。

Miz うん。

Sin でも。ちょっと軽いものも観てみたいなとか。

Miz あぁ。そうやね。

Sin 明るい作品とかもやってらっしゃる……のかな。いや、ちょっとアーサー・ミラーの名前が立て続けに出てきたから、「こんなんばっかりやったらヤだな」って。

Miz そうだね。

Sin ちょっと明るい作品とかも、できたら観てみたいなって。

Miz こんなにロンドンに被れてる私たちが、全然イギリスじゃない方やけど、本当に演出家としてすごく興味を持った、そんな方です。

Sin こんなに魅力的な、活きの良い人ね。

Miz 活きが良いね!

Sin 観ないと損だからね!

Miz ほんとそうですよ。もう絶賛絶賛大絶賛でございます。

Sin 今日もう喋りすぎちゃうん?

Miz そうですね、まもなく90分ですね。この長さはあれですよ、ベネディクト・カンバーバッチさん主演の『ハムレット』を観た時の、あの感想に勝るとも劣らぬ長さになってます。

Sin あ、やべぇ。いつも以上に取り留めのない感じでね、お送りしてしまったけど。

Miz でも、ほんまに良かった! めちゃくちゃ良かったんで、是非ね、この本上映の間に。こんなね、こんなポッドキャスト聞いてる暇があったら、観に行ってくれって感じ(笑)。

Sin でね、「私はこう思ったけど、どうですか」っていうお話が、もしどなたかとできるのであれば。そうやって私ら今、1時間半全然飽きずに喋れてるので。

Miz そう。

Sin そういうのをお酒とか飲みながらしたら楽しいんじゃないかなって。

Miz ほんまそう思います。

Sin もしお相手がいらっしゃらなければ、私たちで良ければ。

Miz そうですね、メールください(笑)。Twitterもやっております。

Sin はい。

キャスト陣はもちろん花マル&二重丸!

Shooting the poster image for A View from the Bridge with Mark Strong as Eddie.  出典:ntlive.nationaltheatre.org.uk

Shooting the poster image for A View from the Bridge with Mark Strong as Eddie. 出典:ntlive.nationaltheatre.org.uk

Miz ですね。いやー、ほんま喋り足りないことだらけですけど。もちろん役者さんたちは言うまでもなくですね。

Sin ニコラ・ウォーカーさんすごかったね、とかね。

Miz すごかったね。で、もうマークもすごいし。全員すごい。なんなら全員すごい。

Sin すごい。

Miz ブロードウェイ版はね、さらにラッセル・トヴェイくんがロドルフォ演ってるぜ、っていう情報を。

Sin 半裸ってこれかーって。

Miz 写真でしか見てないけどね。金髪に染められて、ねぇ。やっておりましたけれど。

Sin ブロンディ。

Miz ブロンディブロンディ。でもなんか、ちょっとあれだね、マッチョな感じになるね、ラッセル・トヴェイくんだと。

Sin そうだね。でもちょっと可愛い感じにしてたんかもしれないけどね。ファニーな感じにね。

Miz あぁ。

Sin でもちょっと、力持ちさんなんちゃうの弟もって。

Miz ね、思っちゃうよね。なんか夢見がちな吟遊詩人感っていうのはね、あんまり出ない。

Sin 急に歌いだす感はね。

Miz そうそう(笑)。今回の彼、ロドルフォ役の。私本当に全然存じあげないですけど。あんまり、そんな有名な作品に出てらっしゃらないのかな?

Sin あの、エイダン・ターナーくん主演の『風の勇士 ポルダーク』に出てるみたいですよ。

Miz ほぉ。

Sin ドラマのね。

Miz 出てはいる、と。何役か分からないけどね。

Sin 分かんない。

   (※ロドルフォ役はルーク・ノリスさん。『風の勇士 ポルダーク』ドワイト役で、5話目以降にご出演です!)

Miz っていう感じで。

Sin 要注目なんじゃないんかな。

Miz そうですね、いや、雰囲気本当に良かったなと思いました。

Sin 柔らかくてね、夢見がちっぽいなって。

Miz 全然憎めない。そういうキャストさん達も本当に魅力的だったことをお伝えしときたいな、と。

Sin うん。

Miz 思います! はい、というわけでね、49回、記念すべき50回イヴの今回ですが、NTLの『橋からの眺め』の感想をお届けしました! はい、こんなとこかな?

Sin そうですね。今日は、ちょっと喋りすぎた! すみません!

Miz ちょっと喉もガラガラになってきたので、この辺でお別れしたいと思います。えっと……何。私、「さよなら」って言うんだっけ?

Sin (笑)。何を? 言いたかったら言うたらええやん。

Miz え、しんちゃんが「ありがとうございました」って言うんやっけ(笑)。

Sin なに確認してるの?

Miz 「ありがとうございました」って言いそうになって。

Sin いいんちゃう? 決めたことないからな、そんなこと。

Miz 分かった。じゃ、今日はこの辺でお別れしたいと思います。さようなら!

Sin ありがとうございました。

今回文字起こししたエピソードはこちらでした!
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(Last Update:2016年10月11日)
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普段はジャパン演劇界の片隅で公演やイベントをプロデュースしたり、デザインしたり、パンを捏ねたり、色々手がける何でも屋さん。小さな頃から洋画が大好きで、ジャニーズアイドルには見向きもせずハリウッドスターを追いかける少女時代を送り、今に至る。『ロード・オブ・ザ・リング』が好き過ぎてNZを訪問したことをきっかけにロケ地巡りに目覚め、『SHERLOCK』のロケ地ロンドンを訪れて以来、英国の虜となる。今注目の俳優は、ヒュー・ジャックマン/ジェイク・ジレンホール/ジャック・ダヴェンポート/コリン・ファース/ベネディクト・カンバーバッチ/タロン・エジャトンなど。ただ今、ロンドンとの心理的距離を縮めるべく英会話を猛勉強中。
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「ハリウッド、なにそれおいしいの?」が合言葉で、ほんの数年前までは知ってる海外俳優はゲイリー・オールドマンとロバート・ダウニー・Jrだけと言ってもいいほど洋画に興味が無かったけれど、友人に誘われうっかり参加したNY旅行をきっかけに洋画沼にハマる。そうこうしているうちにロンドンの魅力に取り憑かれ、足掛け2年で近所のTSUTAYAの英映画ラインナップを制覇。今やAmazon.UKから次々と新作を輸入し楽しむ日々を送っている。今注目の俳優・監督は、ショーン・ハリス/エディ・マーサン/ロリー・キニア/ジュリアン・リンド=タット/トーマス・アルフレッドソン。ロンドン活動に勤しむ一方で、舞台女優の顔も持つ、マイペースで奔放な自由人。