妄想ロンドン会議

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Podcast 第35回を文字起こし:【完全ネタバレ注意】ベネディクト・カンバーバッチ『HAMLET(ハムレット)』辛口レビュー(3)

2年前の投稿
この記事は、Miz & SinのPodcast「妄想ロンドン会議」の気ままなおしゃべりの中から、特にアクセスの多かった回をテキストで読めるように文字起こししたものです。ある時は激しく・ある時はゆるくマイペースに語られる、さすらいの女子二人組による本音トークを、収録時の雰囲気そのままにお届けします。
Podcast 第35回を文字起こし:【完全ネタバレ注意】ベネディクト・カンバーバッチ『HAMLET(ハムレット)』辛口レビュー(3)

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手紙が着かないとか入れ違うとか、待ってた手紙を乗せた船が沈むとか。っていうのが大きなキーポイント

Sin もう一個、役者さんに関して言うなら、個々ではすごく頑張っててんけど、そのカンパニーとしての力が、まだ日が浅いからなのかかもやけどね。みんなで協力するっていうのが余り見えなくって。セリフが人に渡すセリフではなく、自分が言うセリフやなって。

Miz 「はい、俺のターン来たー」、「はい、終わったー」みたいな感じ?

Sin 「任せたー」って。なんか、何かを渡して帰るとかってことが、全体的にそんなに感じれなかったんだよね。

Miz シーンが積み重ならなくてブツ切れな印象やったな。

Sin 実力のある役者さんたちなのは重々承知なので、なんでなんやろなって。できないわけがない。

Miz だから演出じゃない? と思うけどな。

Sin だってキアラン・ハインンズさんとレオ・ビルさんは前から映画とかで存じ上げてて大好きだったから、すごく期待してたんだけど。キアラン・ハインズさん単体で見たらすごく成立してるし超かっこいいし、なんて素敵なクローディアスなんだって思うねんけど。あの中のクローディアスとして考えたらちょっと埋もれてしまうのよね。

Miz 埋もれてた! なんかね、時々気づかなかったもん。「あ、おった!」って(笑)。

Sin それって、例えば登場人物がみんなクローディアスをすごく嫌ってたり恐れててっていう一つの感情を共有してれば、存在感っていうのは出るはずで。

Miz ただそこに立ってるだけでね。うん。何もなかったね。

Sin ハムレットがクローディアスの事を嫌悪してるっていうのは戯曲上で明確なので分かりやすいねんけど。例えば王妃は本当はどう思ってるんやろうとか、宰相ポローニアスはどう思ってんやろうっていうのが全く分からんかったのね。関係性が希薄っていうか。

Miz そうね。

Sin ホレーシオにしてもそうで、みんながホレーシオの事どう思ってて、ホレーシオはハムレット以外の人のことをどう思ってるんやろうってのはちょっと分からなかったな。

Miz 私たちがセリフをちゃんと理解できてないっていうのは大きいから、それに関してはごめんなさいやねんけど。でも、そうじゃないところで伝わるものっていうのが生の演劇では本当に大きいので。それが伝わってこないっていうのは、やっぱりそこがちょっと足りてなかったんじゃないかなって私も思う。だって、そういうことほど逆に分かるもんね。

Sin 何も成立してないし何やってるかも分からへんけど、この人たちが一丸となって何かを生もうとしているっていうのは、すごく感動できることになり得るのに、そうにはならへんかったんやっていう残念感が。

Miz そうやねー。で、最後の最後にさ、決闘のシーンで「今から決闘だー!」ってなったらさ、従者が決闘するのに必要な場所だけ土砂を片付けたでしょ。もうがっくりだよ。こうなったもん、嘘やろーって。

Sin こうなったっていうのはカタカ……片肩が落ちました。

Miz カターンってなっちゃった。

Sin 魂、抜けました。

Miz それあかんやろって思って。今まで無視しとったのに、そこ片付けるんか! って。

Sin 結果、邪魔やったんかい! って思わせたらダメなんだよね。

Miz そういうのが本当に目について、最後の最後まで「えー……」ってなって終わるっていう。はいこれね、最初にね、ちょっと、ちょっと批判的なコメントもあるって言ったけど、大批判でね。

Sin いいこと探ししよか!

Miz いいことね。いいこといこか。

Sin レオ・ビルさんかっこよかったよね。

Miz ああ、まぁかっこいい。そうやね。

Sin ……だからそう、単体として見たら成立するし、素敵な役者さんはいっぱいいたのよ。

Miz シーンシーンは良かったよ。見た目とか。

Sin 第一の役者の方も良かったし、ガートルードさんもすごい凛として綺麗やったし。とは思うねんけど。……あれ、私、いいこと探しができてない?

Miz いいこと探して。もうちょっと。その流れでいくとダメな話で終わるわ。いいこと探そ。

Sin …………。

Miz 放送事故、放送事故。

Sin あー、でもどうなんやろ。いいことなぁ。

Miz なし? まさかのなし?(笑) じゃあ分かった。いいことは、殺陣良かったよ。あれ、初めて心をぐっと掴まれた。

Sin フェンシングね。

Miz あれ、ちゃんと剣を合わせて本当にやってはったやん。あれ良かったね。

Sin かっこ良かったね。

Miz 本気度が伝わってきました。よう練習したんやろなって思った。

Sin 何様?(笑)

Miz ね。ラストシーンすごい良かったけど……。あー、また「けど」とか言っちゃった! あかんあかん。良かったとこ探して!

Sin んっとね……。

Miz あ、分かった。ハムレットが見事にすごいマザコンに見えた。良かった。

Sin あぁ、そうね。あの人マザコンだからね。

Miz 見事に! ……終わり(笑)。

Sin ちゃうねん。私の持論として、シェイクスピアの芝居を現代に持ってきてはいけない最大の理由が、電話を出してはいけないってことやねん。

Miz 電話なー。

Sin 小道具として置いとくだけでも。

Miz 確かにそうやねー。

Sin シェイクスピアの芝居の最大のトラップというか、全ての戯曲に関わることやけど、手紙が着かないとか入れ違うとか、待ってた手紙を乗せた船が沈むとか。っていうのが大きなキーポイントになってる、故のあの物語やから。電話があってしまうと物語が成立しなくなってしまう。 

Miz だって、聞いたらいいんやもんな。電話でな、どうなってんのって。

Sin 「遅れるわ」って言ったら死なへん人いっぱいおんねん(笑)。

Miz 確かにそうやね(笑)。

Sin っていうのが、現代に持ってくる時の一番の料理の為所やし。

Miz だから、ロリー・キニアさんの『ハムレット』凄かったよね!

Sin 排除したよね。

Miz あれ、完全に現代やったでしょ?

Sin うん。小汚いジーパン着てた。

Miz 現代の企業の話にしてたでしょ? なんかそういうのって絶対失敗するわって思ってたのに、すごく説得力があって、分かりやすくて。

Sin そう! 

Miz 私、今までで一番ガートルードの気持ちも分かったし、ハムレットのしっちゃかめっちゃかで支離滅裂で、ちょっと人格分裂してるキャラクター設定に初めて一本筋が通ったし、初めてオフィーリアの事を鬱陶しいと思わなかった(笑)、そんな『ハムレット』やったんよね。だから、それが初めてイギリスの舞台作品として観た『ハムレット』やったから、それで期待値もすごい高まってたのよね。

Sin うん。

Miz あれは素晴らしかったねー。あれが、私の今まで観た中でのベスト・オブ・『ハムレット』。

Sin で、さっきの電話の話に戻るけどね。執務室みたいな感じのセットで、電話とタイプライターを使っちゃってたのよね。

Miz めちゃめちゃ使ってたね。

Sin 電話で話してる小芝居をしてる人もいて。それは芝居としては成立してるし、あるものは使うべきなんだけど、それが存在してしまうとシェイクスピアが成立しないなーって。

Miz そうだね。

Sin それが気が散るポイントではあって、じゃあもう出さんかったらええやんってね。

Miz あんまり考えてなかったんじゃない? 見た目なんじゃない? ある方がいいやん、黒電話はね。

Sin 見た目か。その辺がね、全てに通じるちょっぴりイラッとポイントで。

Miz そうやねー。ま、あとは、今9月の前半で、この芝居は10月まであるから、きっともっともっと良くなると思うし、演出とかも多少は変えてくるところがあるかもしれないので。

Sin うん。

Miz 舞台のいいところは、どんどん上書きしていくことができるから、キャラクターの気持ちの持ちようひとつで見え方がガラッと変わったりもあるから、それに期待っていうことがあるんだけれども。っていう感じやねー。

毎日、死なんとあかんからな。

Sin あ!

Miz 何? いいこと見つけた?

Sin うん! ベネディクトさんが元気だった!

Miz 何それ(笑)。

Sin ほら、『フランケンシュタイン』の時にちょっと休演されたりとか、声の調子が悪くなられたりっていうのがね。それも無理のない熱演だったので致し方ないんですが。そういうことになってたらどうしようって。負担の大きな役なので。

Miz 毎日、死なんとあかんからな。

Sin ベラベラ喋り続けなあかんし、消耗してはったらどうしよっかなって思って。間違って休演なんてことになったら、そのためにイギリスに来る世界各国からのガールズが失望してしまうんじゃないかと。

Miz 本人もそのプレッシャーは感じてるやろね。絶対休演できへんと思ってると思う。

Sin 痛々しかったら嫌だな、とか思ってたけど、元気でした! お元気そうで何より!

Miz やっぱり痩せたなーとは思ったけどね。顔が(笑)。

Sin まぁそれは役作りとかもあるやろうけどね。でも別に喉の調子が悪そうとかいうのもなく。

Miz そうやね。元気そうやったね。でも、ステージドアはなかったね、私らが観に行った回は。

Sin やね。なんかちょっと寂しかったけどね。

Miz しゃあないかなー。

Sin いや、やらなくていいと思う。

Miz でも私ね、しんちゃんにも言ってたけど、終演後に「どうするー? ステージドア行くー?」って。これ面白かったら、もうせめて一目でも見て帰ろうよって。

Sin 遠目でいいからね。

Miz でも今回は、「これなー、本人に会ったら正直な感想言っちゃいそうやわ」っていう。

Sin 怖いわ!

Miz 日本語でやけどな(笑)。「ちょっと、どう思ってはります?」と。

Sin こわー(笑)。

Miz ま、役者はね、与えられた役を演出家に言われた通りにやるのが一番の仕事なので、役者がどうこう言うっていうのは基本的に滅多にないことやと思うから、そこはベネディクトさんがどう思おうが与えられた役を全うするまで。で、ちゃんと全うできてたし、そこは全然構わないと思うんだけど。でもなんかついついそんな気持ちになりそうで、ちょっとどうしようかと思ったけどね。でも、行ってみたんだよね、楽屋口に。

Sin うん。

Miz で、ファンの人たちがいっぱい待ってて。で、まぁ気持ちの高まりの低さもあって、ちょっと遠巻きに(笑)。

Sin 様子伺いつつ(笑)。ないって聞いてたしね。

Miz 結果なかったんだけど。その間にもたくさんの役者さんが出てくるわけですよ。

Sin 早かったねー、みんな帰るの。

Miz だって終演して、私たちが楽屋口に急いで行ったわけでもなく普通に行って、そしたらそのタイミングからみんなパラッパラ帰って行ってね。で、みんなの気持ちはベネディクトさんに向いてるから、他の役者さんなんて無視なんだよね。

Sin そうやね。限られてたかな。「あれ、あの人スルーかい!」って何人か思った。

「これ、ジャパニーズ『ハムレット』!」って。意味分からんやろね(笑)。

Miz でもその中でもさ、ホレーシオ役のレオ・ビルさん。私でも分かったよ、「あれレオ・ビルや」って。

Sin サクサク帰ってはったね。

Miz で、みんな何にも声掛けなくて。で、しんちゃんはレオ・ビルさん好きやったからね。

Sin 大好きですよ。

Miz 「ちょっと待ってよ、しんちゃん行こうよ、レオ・ビルやで」「レオ・ビル帰っていくで!」みたいな(笑)。で、ちょっと呼び止めたかったんだよね。私たち追い掛けたんだよね、レオ・ビルさんを。「ちょっと待ってー!」って。後ろから小走りで付いて行って声掛けたいけど、でもあれ? レオビルってレオ・ビル? それともなんとか・レオビル? レオビル・なんとか? っていうこの私の知識の薄さね。で、しんちゃんに「ミスター何?」って(笑)。

Sin レオビル、レオビルって(笑)。

Miz で、「ミスター・ビルー!」って。

Sin 追い掛けたねー。

Miz 追い掛けたら、「おー、ごめんごめん」みたいな(笑)。

Sin 日本語ちゃいますけどね。

Miz でもニュアンスこれやんな。

Sin 本人さんは、気持ちよくタバコに火をつけて帰られようとしていたのに。

Miz まさかベネディクトさんに群がっている人たちの中に俺のとこ来る人なんておらんやろ、ぐらいの感じでしゅーっと帰って行ってて。

Sin いやいやいやいや。正直、私のNo.1目的ですから。

Miz ねー。かっこよかったねー。

Sin 本当に気さくに。

Miz で、「日本から来たー」って言ったら「ありがとー!」みたいな。「サインもらっていいですか?」って新潮文庫版『ハムレット』を出し。

Sin 「これ、ジャパニーズ『ハムレット』!」って。意味分からんやろね(笑)。

Miz 「表紙にサインして」って言ったら、「え、いいのー?」って。書いてよ、表紙にー!

Sin ガツっといってよ!って思ったけど、今見るとすっごいこじんまり書いてあんの。遠慮がちに。

Miz 遠慮がちやったね。

Sin ま、レオ・ビルって短いしね。

Miz でもちゃんと読めるよね、レオ・ビルって。だってさ、昨日のトム・ハーディーさんの『レジェンド』のプレミアさ、たくさんのノートが差し出されてどんどんサインしていくねんけど、あれは線やろ。

Sin ふぇいっ! って。NIKEのマークになってそうな速さ。

Miz サインっていうより落書きみたいなね。

Sin それでもさ、直筆じゃん。一人でも多くにね。それに比べてレオ・ビルさんの丁寧さ。

Miz ゆっくりね、コミュニケーションをとることができたんだよね。サインを書いてもらえて、写真も撮ってもらえて、で、握手してもらえた。

Sin 幸せー。

Miz で、最後に「Take care」って言ってもらえたんだよ。「気をつけて」って。

Sin ありがとうー。あなたもねー。

Miz でもセンキューセンキューしか言えんかった(笑)。

Sin 本当にね、何回も言うけどええ匂いしたんですよ。

Miz (笑)。

Sin 嬉しくなる瞬間やったね。

Miz でも、喜んでるのが私らしかいなくてね。レオ・ビルファンの方たちはいなかったんだね。

Sin そうなんかな。でも知名度ないわけではないよね。

Miz 気付かんかったんかもね。あの、しんちゃんは楽屋口から出てくる役者さんが何役の人だったかっていうのを一瞬にして見極める能力に長けていて。

Sin どんな能力やねん(笑)。

Miz モブとは言わないまでも、メイン役がほんのワンシーンくらいの人でも、普通の服着て帽子を深々と被ってても「あの役の人や」って気付くんだよね。だからすごいなーって思う。

Sin なんやろね。私が後ろの芝居を見るのが好きやからかな。

Miz いや、私も好きやで。私も目が悪いから双眼鏡で見て、最初に顔をインプットして、そこからは仕草と声の感じで顔を想像しながら見てるんだけど。でもだから気付けたんだよね、レオの事も。

Sin みんな気付いてたと思うねんけどなー。

Miz でもね、いつベネディクトさんが出てくるか分からんから。私らはほら、ベネディクトさんにはたくさんの人が行ってるから、私らにまで何かしてもらおうなんて思ってないから。まぁ一目見れたらいいかなくらいの感じで。疲れてはるしさ。

Sin で、出てきはったらぎゃーって言うから分かるやろ。

Miz だからね、レオ・ビルさん追い掛けたよね。

Sin 結構な距離行ったよね(笑)。

Miz だって横断歩道渡っちゃったもん。でもそれは嬉しい出来事だったね。

Sin あとね、キアラン・ハインズさんはね、亡霊役のカール・ジョンソンさんかな? お年を召された素敵なおじいさまと二人で帰ろうとしてて。さすがにね、その二人は何人かサインに応じてはって。で、その後、二人で仲良く車に乗り込んで帰りはったと。

Miz 同じ車に乗り込んでね。どこ行くんやろう?

Sin 飲みに行くんかな? あれも可愛らしかったね。ちょっとお声を掛けるには遅すぎたけど。

Miz 警備員の人に車道はダメって言われて。

Sin ほっこりしながら見送らせていただきましたけど。素敵だったね。

Miz で、そうこうしてるうちに、「今回はごめんなさい、ベネディクトさんは出てきません」ってアナウンスがかかって、みんな解散して行ったけど。でも、ステージドアなくてホッとした。

Sin やらなくていいんじゃないかな。みんなの一目見たい気持ちは痛いほど分かるけど。あの、役者が楽屋口から出てくる時は、たいがいドロドロなんですよ。

Miz 疲れてるからね。

Sin 見せたくないことも多いやん(笑)。ベネディクトさんクラスになるとさ、そのために整えなきゃいけなくなったりって。

Miz あんまりそんな様子は見たことないけど。一応整えてるのかな。

Sin でもやっぱさ、汗臭い状態では出たくない、とかさ。気使いはるんちゃうか。そういうのもね、負担にならなきゃいいなって思うから。無理して出られることはないなーと。

Miz しかも日本の舞台が出待ち禁止っていうのが基本やからね、いいんかなってドキドキしちゃうんだよね。

Sin まぁ習慣的にOKっていうか、それが当たり前で。だってベン・ウィショーさんとかも普通に出てきてはったし。

Miz ね。びっくりだよね。自分がステージドアの一番前に到達したこともびっくりしたし。出口が近かっただけやけどね(笑)。

Sin イギリスの役者さんさ、帰るの早いね。

Miz 早い! 開演前に帰る準備終わってんちゃう?

Sin あとロングランシステムやからっていうのもね。

Miz 終わったら、袖で一瞬で衣装着替えて衣装ボックスに突っ込んで、自分の服着て、で、開演前から用意されているバッグ掴んで出てきて、はいOK。

Sin 衣装さんとかマイクさんにはとても嬉しい、早く返してくれる人たちね(笑)。

Miz いつまでも来たお客さんと話し込んでしまってね、スタッフさんが「早くしてー」ってね。

Sin 超あるあるやね。

Miz これがなくて素晴らしいね。

Sin 『ビリー・エリオット』で、普通に私たちが何もせずにすっと出てきてるのに、役者さんに抜かされたからね。何しとんねんっていうくらい早かったよ。慣れてはるからやろうけど、そういうとこも日本と微妙に違うよね。

Miz まぁ日本はロングランシステムがないからね。だから、劇団四季の役者さんとかはそうかもよ。

Sin そうか。確かに早いかな。いや、いいと思うよ。だらだらしててもいいことないからね。

バービカンキッチン美味しかったんで、観劇前に是非っていうのは
お伝えしたい。

Miz というわけで、長々とお伝えしてきましたけども、これが私たちの、嘘偽りのない『ハムレット』の感想です。

Sin でも、だからって面白くなかったかと言われればそんなことは決してなくて。

Miz そんなことない。こうやって話すこともできて、考察することもできたしね。

Sin ほんまに気に入らなかったら、うちらはその芝居について一言も喋らないんで。

Miz だから、こういう解釈をしたんだなとか、演出こうやったねとか。その砂利を避けたことすら、「よっしゃ避けてくれたな。お前やっぱりやったな」みたいなところもやっぱりあって。決して嫌いになれないし、本当にこのプロジェクトを企画してくれて、ベネディクトさんがやってくれて、さらにレオ・ビルさんが出演してくださり、私たちにサインをくれる時間をいただけて、本当にロンドンに来て良かったなと。『ハムレット』観て良かったなと思える一日でした。

Sin 本当に。

Miz あとね、バービカンキッチン美味しかったんで、観劇前に是非っていうのはお伝えしたい。

Sin そうだね。ちょっと奥まったところかな?

Miz 正面玄関入って、右奥。

Sin テラス席もいっぱい出てるからわかるかな。

Miz 外からも入れるんかな?

Sin 入れた。美味しかったね。半ビュッフェ形式で。早めに行って腹ごしらえするにはベストかも。

Miz 開演直前は満席やったもんね。私たちは今回、早く着き過ぎてしまってね。

Sin ぼーんやりしてた。

Miz あそこがあって良かった。美味しかったし、本当に。

Sin ロンドンっ子たちがね、観劇前にワインを傾け、語らい、まぁすっげえ勢いで食ってる人たちもいっぱいいたから(笑)。そういう人たち見ながらね、一息入れてから観劇されるのもオススメです。

Miz 言い残したことはないかな?

Sin いっぱいある気もするけど、もうええわ!

(2015年9月4日収録)

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普段はジャパン演劇界の片隅で公演やイベントをプロデュースしたり、デザインしたり、パンを捏ねたり、色々手がける何でも屋さん。小さな頃から洋画が大好きで、ジャニーズアイドルには見向きもせずハリウッドスターを追いかける少女時代を送り、今に至る。『ロード・オブ・ザ・リング』が好き過ぎてNZを訪問したことをきっかけにロケ地巡りに目覚め、『SHERLOCK』のロケ地ロンドンを訪れて以来、英国の虜となる。今注目の俳優は、ヒュー・ジャックマン/ジェイク・ジレンホール/ジャック・ダヴェンポート/コリン・ファース/ベネディクト・カンバーバッチ/タロン・エジャトンなど。ただ今、ロンドンとの心理的距離を縮めるべく英会話を猛勉強中。
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「ハリウッド、なにそれおいしいの?」が合言葉で、ほんの数年前までは知ってる海外俳優はゲイリー・オールドマンとロバート・ダウニー・Jrだけと言ってもいいほど洋画に興味が無かったけれど、友人に誘われうっかり参加したNY旅行をきっかけに洋画沼にハマる。そうこうしているうちにロンドンの魅力に取り憑かれ、足掛け2年で近所のTSUTAYAの英映画ラインナップを制覇。今やAmazon.UKから次々と新作を輸入し楽しむ日々を送っている。今注目の俳優・監督は、ショーン・ハリス/エディ・マーサン/ロリー・キニア/ジュリアン・リンド=タット/トーマス・アルフレッドソン。ロンドン活動に勤しむ一方で、舞台女優の顔も持つ、マイペースで奔放な自由人。