妄想ロンドン会議

今すぐにでもロンドンに飛び立ちたいふたりが、現実には行けない今週のロンドン旅行プランを妄想するWEBサイトです。

ゾンビパニックに知恵と度胸で立ち向かえ!歩行器のおじいちゃんとの時速1.7㎞のデッドヒート『ロンドンゾンビ紀行(原題:Cockneys vs Zombies)』

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ゾンビパニックに知恵と度胸で立ち向かえ!歩行器のおじいちゃんとの時速1.7㎞のデッドヒート『ロンドンゾンビ紀行(原題:Cockneys vs Zombies)』

原題は『Cockneys vs Zombies』。

日本で言うなら…[江戸っ子]対[妖怪]? 
地元を愛する気持ちは万国共通。
みんなでロンドンの下町を守れ!

ストーリー
不況のあおりを受けて、祖父のレイ(アラン・フォード)が入居する老人ホーム「ボウ・ベル」が閉鎖されるのを知ったテリー(ラスムス・ハーディカー)とアンディ(ハリー・トレッダウェイ)の兄弟。ホームと祖父たちを救う資金を稼ごうと銀行強盗をもくろむが、なぜかゾンビが大量に出現してロンドンは大パニックに。祖父の身を心配するテリーたちだが、その予感は的中。ボウ・ベルにもおびただしい数のゾンビが押し寄せており、レイやほかの入居者たちが壮絶なサバイバルを繰り広げようとしていた。

スタッフ
監督: マティアス・ヘイニー
製作: ジェームズ・ハリス / マーク・レーン
脚本: ジェームズ・モラン

キャスト
アラン・フォード
ハリー・トレッダウェイ
ミシェル・ライアン
ラスムス・ハーディカー
オナー・ブラックマン 他

英題:COCKNEYS VS ZOMBIES
製作年:2012年
製作国:イギリス
上映時間:1時間28分

出典 CINEMA TODAY

どうも。ホラー映画が大っ嫌いなSinです。

一応頑張ってはみるのですが、大抵は夜中に一人で悶絶してしまいます。
そんな私が好きだと公言して憚らない数少ないホラー作品の一つが、この『ロンドンゾンビ紀行』!
ロンドンへの愛が溢れまくって、観ていて笑みさえ溢れます。
まあ、レンタル店でこの作品を探すとコメディのコーナーに置いてあったんですけどね…。

舞台はもちろん、ロンドン!

主演は『ロード・オブ・クエスト~ドラゴンとユニコーンの剣~』でお間抜けな従者を演じていらした、コメディアンの顔も持つラスムス・ハーディカーさん。
もう一人は、ドラマ『ナイトメア~血塗られた秘密~』のフランケンシュタイン博士も印象的だった、麗しきトレッダウェイツインズの弟くん、ハリー・トレッダウェイさん。
他にも『スナッチ』の豚さんボスことアラン・フォードさん、『007 ゴールドフィンガー』ボンドガールのオナー・ブラックマンさんも!
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photo by COCKNEYS VS ZOMBIES

世代を超えた地元愛。

主人公のテリーとアンディは、どこにでもいるちょいといい加減で気楽な兄弟。
何やら武闘派な両親亡き後に二人を育ててきた昔気質なおじいちゃんにいつも怒られているようです。
この祖父、親、子の三世代の生き様がロンドンという街を象徴しているのかもしれません。
戦後の混乱を懸命に堅実に生きてきたパワフルな老人ホームの面々は、ゾンビパニックにも知恵と度胸で立ち向かう。
両親はこの物語には不在ですが、不況によるストライキとデモの騒乱の70~80年代を駆け抜けたらしき気骨を感じます。
そして主人公たちはといえば、やっぱりどこか楽観的な21世紀人。おじいちゃんたちのホームを救うためとはいえ、銀行強盗でお金を手に入れてしまうんだもの…。
でも。このお気楽兄弟たちも、大量のゾンビと戦うことでどんどん逞しくなり、誇り高い生粋のロンドンっ子らしくなっていくのです。
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photo by COCKNEYS VS ZOMBIES

この作品には、いかにもロンドンな様々なものが登場します。

自分たちの身体の変化もそっちのけで争い続けるフーリガンたち。
主人公一行が移動に使っちゃう車は、お馴染みのダブルデッカーの、ちゃんと可愛い旧ルートマスターの方。
ご老人の一人はコックニー訛りの押韻俗語(money→bread and honey→breadみたいな、理解を超えた例のアレ)に一家言あるようで、次々と無理くりな言い換え技を披露してくれます。
いや、こんなことは別にストーリーに何も関係ないんですが。
ロンドン好きには堪らない、製作陣の愛のこだわりが嬉しいじゃないですか。

肝心のゾンビはといえば、とにかく遅い(笑)。

なにせ見せ場の一つが、歩行器のおじいちゃんとの時速1.7㎞のデッドヒートですから。
それでもなにせ数が多いので、ゆうらりふらりとワサワサ湧いてくる様はなかなかに不気味…。
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photo by COCKNEYS VS ZOMBIES

因みにDVDには《ゾンビ学校》という特典映像が。

526体の出演ゾンビたちに配布されたという講習ビデオだそうですが、イラストなんかも凝っていて見応えたっぷり。
ただ、見てるとちょっと真似してみたくなっちゃうので、なるべく人目のない場所でお楽しみください…。

ご安心ください、本当に怖くないですから。

…というオススメの仕方も考えものですが。
少しでも怖い作品だと薄眼になる私が、噛り付いて観れてます。
血が一滴でも…でなければ大丈夫!
本編は88分。
笑いたい夜に、サクッとサイズ。
愛すべきバカ兄弟とロンドンを走り回り、おじいちゃんおばあちゃんに元気をもらって、未来のゾンビ来襲にお備えください。
ojioba
photo by COCKNEYS VS ZOMBIES

さて、次はどの作品のロンドンに遊びに参りましょうか。
皆様も、良き妄想旅を!

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普段はジャパン演劇界の片隅で公演やイベントをプロデュースしたり、デザインしたり、パンを捏ねたり、色々手がける何でも屋さん。小さな頃から洋画が大好きで、ジャニーズアイドルには見向きもせずハリウッドスターを追いかける少女時代を送り、今に至る。『ロード・オブ・ザ・リング』が好き過ぎてNZを訪問したことをきっかけにロケ地巡りに目覚め、『SHERLOCK』のロケ地ロンドンを訪れて以来、英国の虜となる。今注目の俳優は、ヒュー・ジャックマン/ジェイク・ジレンホール/ジャック・ダヴェンポート/コリン・ファース/ベネディクト・カンバーバッチ/タロン・エジャトンなど。ただ今、ロンドンとの心理的距離を縮めるべく英会話を猛勉強中。
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「ハリウッド、なにそれおいしいの?」が合言葉で、ほんの数年前までは知ってる海外俳優はゲイリー・オールドマンとロバート・ダウニー・Jrだけと言ってもいいほど洋画に興味が無かったけれど、友人に誘われうっかり参加したNY旅行をきっかけに洋画沼にハマる。そうこうしているうちにロンドンの魅力に取り憑かれ、足掛け2年で近所のTSUTAYAの英映画ラインナップを制覇。今やAmazon.UKから次々と新作を輸入し楽しむ日々を送っている。今注目の俳優・監督は、ショーン・ハリス/エディ・マーサン/ロリー・キニア/ジュリアン・リンド=タット/トーマス・アルフレッドソン。ロンドン活動に勤しむ一方で、舞台女優の顔も持つ、マイペースで奔放な自由人。